営業職の俺がエンジニアになる〜群馬Web化計画編〜

2017年に未経験からエンジニアに転職をした私が群馬でイノベーションを起こすまでの備忘録です。

企業研究をする意味を考える

一般的に就職活動や転職活動をする際によく言われるのが「企業研究はやったほうが良い」ということ。でも、なぜ企業研究をしなきゃいけないのか?という部分まで考えながら行わないとただの時間の無駄。

ということで今回は元転職エージェントで現在しくみ製作所のエンジニア兼人事をやっている私Yutaが考える「企業研究をする意味」についてご紹介します。

大前提の礼儀

初っ端から体育会系っぽい話ですが、面接官の時間を奪い、どこの馬の骨ともわからない自分に会ってもらうことになるので、当然といえば当然の話。それにも関わらず、何も調べないで面接に受けに来る人が多すぎる!というのがこれまで面接をしていての感想です。

別にバレきゃいいと思っているかも知れないですが、ぶっちゃけバレバレです。話が噛み合わなさすぎるし、関心がないのが見え見えなんです。バレるとかバレないとか以前の問題として、自分が行きたいと思って応募した会社なんだから最低限それくらいはやりましょう、というところでしょうか。それすらやる気力が生まれない企業であれば、面接官にとっても自分にとっても無駄な時間を割くだけになるので、辞退した方がお互いの身のためです。

提案を行うための材料集め

ここからは戦略的な話に踏み込みます。これが出来るか出来ないかで大きく変わります。

ちなみに「質問を行うための情報集め」というのも項目として挙げようと一瞬考えましたが、「提案」のために調べていれば自ずと「質問」が生まれるのでわざわざ書くまでもない、となりました。

さて、「提案」とはどういったことでしょうか?

どんなに順風満帆に見える企業でも必ず課題を抱えています。「主力ビジネスを拡大するための課題」「組織を大きくしていくための人事的な課題」「よりよく働くための制度や文化づくりの課題」などなど。その課題に対して自分であればどう解決できるのか?という話をするのがここで言う提案です。

この課題を見つけるのは正直むちゃくちゃ難易度は高いです。面と向かって企業の公式ページに「ウチの会社は○○が課題です!」と書いている会社はいないのでw

ではどうすれば良いのか?

答えは「色々な角度から情報収集をする」です。簡単なところから行くと会社のホームページ、ブログ、社員のSNS、外部インタビューなどあらゆるメディアからその企業の情報を仕入れます。ちなみにこれは初歩中の初歩。みんながやってますし、最低限の礼儀です。

ある程度その企業の情報がわかった段階で今度は、その企業が属している業界、ステークホルダーサプライチェーン等がどういったものなのかを調べます。

業界を知れれば、業界に共通する課題が見つかるので、その企業がどの様に課題に取り組んでいるのか?という側面で情報を見直すことが出来ます。ステークホルダーを知ることで、その企業がどういった企業とタッグを組もうとしているのか?やそこで発生するコミュニケーション的な課題が見えてきます。サプライチェーンも意外と重要です。同じようなサービスを展開していたとしてもサプライチェーンが異なれば、お金の動きは全く異なります。お金が動く場所に課題が発生するケースが多いので、課題を見つけるヒントになりやすいです。

ちなみに、どんなに情報収集を重ねても結局は「仮説を立てることしか出来ない」ということは念頭に置くようにしてください。そうでないと勝手に想像した課題に対して提案を行うことになり、結果的外れになって「何だこいつは?」という印象を与えかねません。

なので、あくまでも課題の仮説を立てるために面接前に情報を収集し、面接で質問をしながらある程度確証を得てから提案をすることをおすすめします。なお、面接に臨んだ結果、仮説とはぜんぜん違う展開になったとしても、落胆することはありません。そこまで情報収集をしていれば面接官には間違いなく伝わります。

入社して大丈夫かどうかの情報集め

これまでは企業に受かるための企業研究の話をしましたが、もっと大事なのが自分がその会社に入社して大丈夫かどうかを判断するために企業研究をするということです。とりあえず内定はもらったけど、企業の情報が少なくて入社してみての出たとこ勝負!なんてことはザラにあります。それで結果入ってみてぜんぜん違うやん!何てこともザラにあります。

そのために事前に情報収集をしておくことはめちゃくちゃ重要です。ちなみに前項で上げているような情報を収集しておけば、勝手に面接で更に情報収集を行う流れが出来ているので、特段何かをする必要はないです。

まとめ

以上が、私の考える企業研究をする意味でした。ここで紹介しているのはあくまでも私の考えです。なので企業研究に対する意味は他にも色々とあると思います。重要なのは「企業研究はやったほうが良い」という風潮に流されてなんとなく企業研究をするのではなく、自分の中でしっかりと意味を考えてその上で行動に移すということです。極論、考えた結果「意味ないじゃん」ってなればやらなくてもいいと思ってます。意味を考えずに行動するだけ時間の無駄です。やらないほうがマシです。

ということで、「なんで企業研究するんだろ?」と考え始めた方への参考になればということで今回の記事を締めくくります。ご精読ありがとうございました。