営業職の俺がエンジニアになる〜群馬Web化計画編〜

2017年に未経験からエンジニアに転職をした私が群馬でイノベーションを起こすまでの備忘録です。

エンジニア未経験者に告ぐ。Twitterではなくブログを書きましょう

はじめに

お久しぶりです。たまーにブログを書いては、(ブログ上で)音信不通になって、ブログを見られていることを知っては、書かなきゃ、という強迫観念に襲われて、ようやく久しぶりに重い腰を上げて記事を書こうと思います。

今日は、エンジニア未経験の方が、より良くこの業界へ転職活動を出来るように、割とマジメに思いの丈を書いていけたらと思います。読む方によっては少し「うっ」っとなる内容も含まれている可能性はありますが、寛容な気持ちで読んでいただけたらと思います。

背景

今回、タイトルにもある通り、エンジニア未経験でこれからこの業界にチャレンジをしようとしている方へ、是非Twitterではなくブログを書いてほしいと思い、この記事を書いています。なぜ、この記事を書こうと思ったのかについて少し触れていければと思います。

最近、エンジニア未経験の方をTwitterでよく見かける

やはり一番の理由はこれです。私が当時(約1年)にエンジニアを目指して学習をしていた頃に比べると、未経験でエンジニアを目指す方が増えているように見えます。現にTwitterでも「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」といったハッシュタグをよく見かけます。(私もたまに使います)

これはあくまでも憶測の話になりますが、エンジニアになるためのスクール業が盛んになっているのが関係しているのかなぁと思っています。この事自体は特に悪いことでもなんでもないのですが、未経験でエンジニアを目指している方にとっては、周りに同様の方が増え、エンジニアへ転職するための倍率が徐々に上がっているんじゃないかなぁと感じています。

少し話がそれましたが、最近エンジニアを目指している方がTwitterに増えた、と感じたのがこの記事を書こうと思った背景の一つでした。

Webサービスを作っている未経験者も増えている

先程の話と少しリンクしますが、初学者の母数が増えていることに加え、未経験ではありながらも自らWebサービスを作り上げている方もよく見かけるようになりました。これは、自社で採用をしている観点からの感想です。

自分の頃は(と言っても1年前ですが)確かにWebサービスを作っている未経験者もいたと言えばいたと思うのですが、その時に比べても皆さん頑張って自身のWebサービスを作られている印象が強いです。

これもとてもいい流れだと思います。エンジニアたるものモノを作ってなんぼだと思うので。しかしながら、採用をする立場の観点からすると、「Webサービスを作っている」だけでは差別化を付けづらくなっているのも事実です。

そうなった時に採用側は何で判断をするかというと、他のアウトプットを見るようになります。面接でのアウトプットはもちろん、ブログやSNSを見るようになります。その中でTwitterはどういう立ち位置になるのか?は後ほど書くことにしますが、この考え方を知らせるためにも、この記事を書こうと思いました。

Twitterで技術的なことをつぶやいて終わるのがもったいない

自分もよくやるのですが、Twitterで自身の学びをつぶやくことがあります。すごく手軽ですし、つぶやいた後にどことなく優越感に浸れる感じがあります。ただ、そこで終わってしまうのも世の常です。

それが非常にもったいない。そのつぶやきをもっと噛み砕いて、広げて、伸ばして、アウトプットすることで、新しい気付きや発見があります。そして、転職活動でも有利に働く可能性もあります。

このことを理解してほしいと思ったことも、この記事を書こうと思った要因の一つです。

なぜTwitterがだめなのか?

さて、前置きが長くなりましたがようやく本題です。まず、なぜTwitterがだめなのでしょうか?

前提

「なぜだめなのか?」という書き方をすると、Twitter自体を否定しているように感じられるかもしれません。しかしながら、今回は「未経験者がTwitterをメインのアウトプットとして利用すること」について、良くない理由を書いていくつもりです。

私自身、今後もTwitterを活用しますし、Twitterは学習をするにもコミュニティを広げるにも、素晴らしいサービスであることに他ないので、その点はご理解ください。

採用目線で見るとネガティブに映ってしまうことがある

採用の観点から受験者のTwitterを見ることがしばしあります。どういうつぶやきをしているかで、大枠のその人がわかるからです。技術的なことを常につぶやいていたり、ポジティブな内容をつぶやいている分には、全くもって問題ないのですが、たまにネガティブな要素ばかりつぶやいている方を見かけることがあります。

それを見て採用者は「この人大丈夫か?」と不安に駆られます。もちろんTwitterの内容だけで判断をするということはないのですが、もし仮に面接前にそれを見てしまったときには、そこがファースト一プレッションとなってしまいます。そうなると非常にもったいないので、そのことを理解した上でつぶやくことをおすすめします。

それなりにいいことをつぶやいても流れてしまう

Twitterのストリームはとても早いです。30分前につぶやいたこともすぐに流れて行ってしまいます。そもそもつぶやきをストックするサービスではなく、その時々の気持ちをつぶやくサービスなので仕方がありません。

そうなると、それなりにいいことをつぶやいていても日常的なつぶやきに埋もれたり、先程の様なネガティブなつぶやきに飲み込まれてしまったり、結果的に目が届かないところに流れてしまいます。

目が届かない=アウトプットしていない、と取られてしまってはどうしようもないので、ストリーム型のサービスに何かアウトプットを残しておくことはあまりおすすめしません。先程の通り、その時の気持ちをつぶやく程度で使うことをおすすめします。

Twitterだけでは差別化が難しい

冒頭の背景でも書きましたが、最近は未経験でエンジニアを目指している方の数は増加しているように感じます。そうなるとエンジニアへの椅子を取るべく競争率も激化することでしょう。その中でその椅子を取るために必要なことは何でしょうか?

結論から言うと、「どれだけアウトプットをしているか」です。その中にはもちろんTwitterでのアウトプットも含まれます。しかし、Twitterは「気軽に」つぶやけるサービスです。裏を返すと、誰もが簡単にできてしまいます。簡単にできることで差別化をつけるのは非常に難しいです。その点は十分に理解する必要があります。

Twitterのアウトプットの価値を考える

面接で「何かアウトプットをしていますか?」という質問に対して、「Twitterで技術的な内容をつぶやいています」と答えるのはあまりおすすめしません。

本当に技術的なことのを中心にぶやいていればいいですが、たいていは「日常なことメイン+ちょっと技術的なこと」をつぶやいている方がほとんどだと思います。そのレベルで「技術的な内容をつぶやいている」といった後に、面接官がTwitterアカウントを見つけてしまった場面を想像してください。結果までは書きませんが、おそらく予想はつくかと思います。

なぜブログはいいのか?

さて、Twitterが未経験者のアウトプットとしてなぜよくないのか、について触れることができたので、続いては「なぜブログはいいのか?」について触れていきます。

工数はかかるがアウトプットの価値としては高い

先程、Twitterの「気軽さ」について触れました。それに対してブログは正直「気軽」ではないです。1つの記事を書くのにもそれなりの時間はかかります。ブログを書くのは大変です。

しかしながら、その大変なことをやってのけるからこそ価値は生まれるのだと思います。誰でも出来ることをやっていても仕方がないのです。

ここで勘違いをしてほしくないのは、「めちゃくちゃクオリティの高いブログを書かなければならない」わけではありません。多少文章は稚拙であっても、自身の考えや気持ちを書く、そして何よりも「書き続ける」ことが大事になります。文章力は書きながらつければいいんです。

採用担当者もおそらくブログを書くことの大変さは理解していることでしょう。その大変さを理解しているからこそ、エンジニアになることに対しての本気度を汲んでくれるんじゃないかなぁと思います。

経験や感じたことをストックできる

一発目でほぼ結論に近いことを言ってしまいましたが、それ以外にもメリットはあります。

自身の経験やその時に感じたことをしっかりと文章でストックすることができます。めちゃくちゃ更新頻度が高くない限りはTwitterのように流れていくこともありません。この経験や感じたことをストックする、というのは非常に重要です。

勉強をしていく過程で、「こんな勉強法にTryしてみたけど結果的にはこうだった」とか「こういうことを考えてここを実装してみたけど実際はこうだった」とか、ゆくゆくは消えてしまうコンテキストを残すことが出来るためです。

このコンテキストを他人が見ると、「なるほど、この人はいろいろとチャレンジしているんだな」とか「この人はいろいろと考えながら行動しているんだな」といったことを感じます。そして最終的に「なんかこの人ちゃんとしてそう」というようにポジティブに捉えてくれるようになります。

他人というのが仮に採用担当者だったらどうでしょう?なんか採用してくれそうな雰囲気ありませんか?

このように、自身の考え方や行動を記録として残しておくにもブログは最適なツールなのです。

ブログを書く際の注意点

実際にブログを書く際に気をつけたいこと(私自身が気をつけていること)を書いていきます。そんなに目新しい話ではなく、基本のキの様な内容なので、読み飛ばしてもらっても構いません。

あまりに文字数が少ないのはやめよう

極端な話ですが、一言ブログとか実装したコードを載せておしまいとかはやめましょう。変な話140文字以内に収まるんだったらTwitterでも良いですから。

じゃぁ何文字以上書けばいいのか?というのは難しい話ですが、私の目安としてはブログを書くなら最低1,000文字以上は書こうと心に決めています。ただ、普通に書いていると大抵2,000〜3,000文字は超えてきます。思いの丈を書いていると更に長くなることがあります。(この記事のように)

いずれにしても、あまりにも文字数が少ないブログを書いて、それで「ブログを書いてます!」というくらいなら言わないほうがいいかなぁと思います。(意図して短く書いているなら別ですが)

他の人の記事をパクるのはやめよう

これは絶対にやってはいけないことです。良さそうなブログからまんま、あるいは少し変えたくらいの記事を掲載するのは、ブログを書く上においてご法度です。というか、こんなことしても全く意味がありません。

未経験者がブログを書く一つの目的としては、学習を進めていく中で思ったことや感じたことを文書にしてまとめることにあります。それを他の人が見て、「この人はこういうふうに物事を考えているのか」であったり「ここは確かに共感できるな」といったような、あなたに対しての理解が深まります。採用担当者が見れば「しっかりと意志を持って勉強しているんだな」と安心すると思います。

技術書の内容を丸写しするのもNGです。

もし仮に他の人のブログや技術書の内容を引用するのであれば引用した旨と、自身がどう感じたのかといった内容は添えることをおすすめします。

最低でも月2本、できれば月4本以上書こう

これは転職期間や勉強の期間をどの程度で考えているかにもよりますが、できるだけ多く記事を書いたほうがいいと思います。仮に勉強の期間を半年間とおいたとして、月2本で半年書いたとしたら12本、月4本で半年書いたとしたら24本、という計算になります。当たり前ですが、月2本の人に比べて月4本の人のほうが2倍、勉強での気付きや想いを発信していることになります。

私はブログを書き始めてから今の会社に入るまでの約6ヶ月(内定後の期間も含む)で30本の記事を書いていました。なので月4本の人よりも少し多めに書いている計算ですね。でも、ブログを書くのであれば是非これくらいのペースで書いてほしいなぁと思います。

今でもふんわりと覚えていますが、エンジニアを目指し勉強をし始めた頃は、知らないことばかりで周りの世界がとても輝いていた様な感じがありました。この輝きこそ「勉強の気付き」だと思います。この気づきをブログに書き起こすだけでも、自身の振り返りにも繋がりますし、さっき言ったように同じ志を持つ同志を見つけやすくなります。

書いたら読み返すクセをつける

「バババ!」っと書いて、そのまま投稿!は出来る限り避けましょう。自分も投稿する前に2〜3回読み返すようにしていますが、それでも誤字脱字や文章的におかしな部分が多く見つかります。

少なからず誰かの目に触れるので、変な言い間違いやおかしな文章、読まれて勘違いされそうな内容は避けるべきです。

また、読み返すクセをつけるメリットは、自身の文章のおかしなところに気づけるので、次回書く際の文章力向上にも繋がります。この辺はプログラミングのセルフコードレビューに似ているなぁと思っていて、書いて、読み返して、修正すれば、自分の糧になるのです。

番外編:Twitterのより良い使い方

ここまで「Twitterではなくブログを書け!」と言ってきましたが、私自身もTwitter使ってますし、別にTwitterが嫌いなわけでもありません。(むしろ好きな方です)そんな私が、ブログを書きながらTwitterをより良く活用する方法を少し紹介できればと思います。

ブログをシェアする

ブログを書いたら是非Twitterでシェアしましょう。フォロワーが見てくれたり、リツイートしてくれたり、コメントをくれたりと、いろいろなアクションが生まれて、自身がブログを書くモチベーションにも繋がります。Railsチュートリアルに関する記事を書いた事があって、その記事をYassLabさんにリツイートされたときの嬉しさは今でも覚えています。

ブログ -> Twitterの相性は今までの経験上かなりいいものだと思っています。

プロフィール欄にブログのURLを載せる

Twitterのプロフィール欄にブログのURLを載せることをおすすめします。私も載せています。

twitter.com

上記のシェアでは基本的にリツイートやいいねされない限りはフォロワーのみにしか共有ができませんが、プロフィールに載せておけば、フォロワー以外の方のファーストビューに載ってくるので、ブログを見てくれる可能性が高まります。

そうすると、ブログに共感された方がフォローをしてくれたりするので、ブログを書くモチベーションにも繋がります。これは絶対にやったほうがいいです。

暇な時にTwitterばかり見ない

これは自分への戒めを込めてなのですが、暇な時にTwitterばかり見るのはやめましょう。Twitterのタイムラインを無限にスクロールしている時間を使って勉強をしたり、ブログのネタを考えたり、ブログを書いたり、いろんなことができます。

1秒も見るな、というわけではないですが、ぼーっとタイムラインを眺めるのだけはやめましょう。(はい、やめます)

まとめ

エンジニア未経験の方がエンジニアを目指される姿はかつての自分を見ているようで、とても応援したい気持ちになります。なので、このブログを読んで少しでもブログを書いてみようと思った方は、是非チャレンジしてみてください。