営業職の俺がエンジニアになる〜群馬Web化計画編〜

2017年に未経験からエンジニアに転職をした私が群馬でイノベーションを起こすまでの備忘録です。

転職エージェントって実際どうなの?

昨日、群馬でのエンジニアコミュニティを広げるために@ict320さんとお会いしていた中で「転職エージェントって実際どうなのか?」という話に触れる機会がありました。自分自身が転職エージェントでだったこともあり、そのあたりの裏事情(エージェントが思うところ)についてお話をしたのですが、改めて「転職エージェントって実際どうなの?」という部分についてまとめてみたくなったので記事を書くことにしました。

先に言っておきますが、これはあくまでも私の所管なので全てを鵜呑みにしないようにお願いします。そして現役の転職エージェントの皆様、こんな記事上げられて今後やりづらくなることがあったら本当にすいません。

っということでざっくばらんに私から見た転職エージェントについて書いていきたいと思います。

転職エージェントって登録すべき?

いきなり核心に触れてしまいます。そして結論としてはYes(登録すべき)です。何だよ、結局は転職エージェントの回し者かよ、思われるかもしれませんが、個人的には転職するにおいて転職エージェントは一情報源として登録をすべきだと考えています。

ここで重要になるのが「一情報源として」という部分だと思っています。これはどういう意味かと言うと、転職するにあたっては色々なところに企業の情報が落ちているかと思います。リクナビGreenのような転職サイトやLinkedInWantedlyといった転職SNS転職会議などの口コミサイトなどなど、拾おうと思えばいくらでも情報は拾えます。

そんな中で、転職エージェントも上記のような情報源のひとつであるわけです。Web媒体上に求人が掲載をされているか、人(転職エージェント)から求人情報を聞くかの違いです。先程言った「一情報源」とはそういう意味になります。なので、とりあえず求人情報を入手し、良い求人があれば応募してみる程度で良いのかなぁと個人的には思います。

とは言っても転職をゴリ押しされない?

登録すべきとは言いましたが、こういった心配を持たれる方も中にはいらっしゃるかと思います。結論としてはYes(ゴリ押しされる)です。ただし、転職エージェントの全員が全員そういった人種ではないのでご安心ください。重要なのは担当をするエージェントがどちらのタイプか(ゴリ押し営業マンか敏腕コンサルタントか)を見極めることかなぁと個人的には思います。

とはいえ、担当のエージェントがゴリ押し営業マンなのか、敏腕コンサルタントなのかを見極めるのはなかなか難しいと思います。これは私としても説明が難しいのですが、いくつかゴリ押し営業マンと敏腕コンサルタントのパターンがあるかとは思うので、そちらを参考にして頂ければと思います。

ゴリ押し営業マン

  • これまでのキャリアのヒアリングについて割りとサラッと聞く
  • 「とりあえず受けましょう」スタンスで話をしてくる
  • 企業情報をあまり知らないけど、受けさせたがる
  • キャリアの相談というよりは求人の紹介ベースである

敏腕コンサルタント

  • これまでのキャリアのヒアリングを深くする(プライベートな部分も含め)
  • 転職すべきでない人には「転職しないほうが良い」と言ってくれる
  • 企業情報や業界を熟知した上で話しをしてくれる
  • 全体的なキャリア相談に乗ってくれる

とまぁ極端に書きましたがこんな感じのイメージです。やはり一番は「キャリアの相談に乗ってくれる」かどうかです。冒頭で転職エージェントは「一情報源」と言いましたが、されどエージェントも人間です。純粋に求人の情報だけを話すのであれば求人媒体とさほど変わりはないですが、プロとして相談に乗るというのはWeb上の求人媒体では出来ないエージェントだからこその付加価値だと思うので、その点をしっかりと対応してくれるエージェントを選ぶようにしたほうが良いです。

最終的には「あの人話しやすかったなぁ」とか「色々情報持ってたなぁ」というエモーショナルな部分できめても良いかなぁと。そして転職エージェントは調べれば星の数ほどあるので、会ってみてだめなら次、というようにぱっぱと気持ちを切り替えながら、自分がいいと思えるエージェントに当たるまで会ってみるというのも一つの手段だとは思いますので、是非参考までに。

未経験でも対応してくれるの?

今回の私のように営業職からエンジニアへ大きくキャリアチェンジをする様なパターンでもエージェントは対応してくれるのでしょうか?答えはYes(対応してくれる)です。しかしながら、これも但し書きがあるのですが、未経験の場合は求人は予め少ないということは自覚した上で相談をするようにしてください。

その上で未経験だけど、どうしたら目的の職種にキャリアチェンジができるのか?自身の経験でどういった求人を受けることができるのか?そもそもチャレンジ(転職)すべきなのか?といった様な軽いタッチでの相談をしてみると良いと思います。その中で最終的に自身の中で進むべき方向を定めていき、その中でエージェントにお世話になるのか、もう少し修行をする必要があるのかを見極めると言った感じです。

おすすめのエージェントは?

おすすめのエージェントは?という質問もたまに受けることはあるのですが、結論としてはその時の目的次第かなぁと思っています。転職においていくつかのニーズがあると思っていて、その中で大きく分けると下記の3つかなぁと思います。

  1. とにかく求人数を多く紹介して欲しい
  2. 出来る限り濃い情報や親身な対応をして欲しい
  3. ●●業界の求人のみ紹介して欲しい

ニーズにより登録すべき転職エージェントは変わるので、それを踏まえながら紹介をしていきます。

とにかく求人を多く紹介して欲しい

未経験で転職をしたい方や離職中でとにかく早く転職をしたい方の場合、こういったニーズが生まれてくることが多い印象です。そういった場合に私がいつもおすすめするのはリクルートエージェントパーソルキャリア(旧インテリジェンス)です。この2社は人材紹介業界でも売上高No.1(リクルート)、No.2(パーソル)です。やはり組織の規模が大きいので持っている求人数も圧倒的な量です。

彼らの場合、人材紹介において求職者担当(キャリアアドバイザー)と企業担当が別れています。(いわゆる業界用語では分業制と言います)そのため、企業担当がとにかくたくさんの企業を担当しており、キャリアアドバイザーを介してその企業を紹介するという流れになります。前提として量が多い分、個社ごとの情報が希薄になってしまう傾向はあるようですが、表題の通り、とにかく多くの求人を紹介して欲しいという場合には最適な解だと思います。

出来る限り濃い情報や親身な対応をして欲しい

先程の量重視の紹介とは逆ですね。このニーズは、これまでのキャリアの延長線上でキャリアを作りたいという方が傾向的には多い印象です。その場合に私がおすすめするのはJACリクルートメントです。あ、はい、私の古巣です(笑)古巣だからこそ良し悪しは熟知しているかつ第三者目線で比較することができるのですが、紹介の質においては自身を持っておすすめできます。

何故かと言うと、JACの場合は、求職者担当と企業担当を一気通貫で対応する体制(業界的には両面制といいます)を取っており、担当企業数は多くはない(大体3社〜5社、多くても10社程度)のですが、企業と直接やり取りをしている分、その企業の情報や周辺業界の情報を熟知した上で求人の紹介が行えるからです。そして何よりこの両面制という体制を敷きながら人材紹介業界の売上高はNo.3とリクルート、パーソルに次ぐ実績を持っています。

この2点は、私も働いていたときには誇りを持って紹介をしていたので、おすすめが出来ます。JAC以外の両面の企業もないことはないのですが、基本的に従業員数が少ないベンチャー企業が多いので、紹介数はある程度絞られることは理解した上でベンチャー系の両面エージェントを使うこともこのニーズを満たす上においては一つの選択肢として存在するかと思います。

●●業界の求人のみ紹介して欲しい

ある程度、自身のキャリアの方向性を考えた上で、業界を絞って転職をするパターンもあるかと思います。業界ごとにおすすめのエージェントを挙げていくとキリがないので、今回私が行ったようにWeb業界(特にエンジニア)に強いエージェントをご紹介します。

と言っても今回の転職で使わせてもらったのがブランディングエンジニアというエンジニアに特化した転職エージェントのみでした。同業として多少なりとも厳しい目線で話を聞かせていただきましたが、結論としてはとても良かったです。特に今回は未経験からエンジニアになるということもあったので案件数はそんなにないだろうと高をくくっていたのですが、意外と紹介数は豊富でした。

そして、担当の(勝手に名前出しますが)吉澤さんという方がとても親身に対応して頂ける方でした。同業としてやりづらさもあったかと思いますが、そんな中でも動きやすくサポートをして頂けたので、そういった点でおすすめが出来ます。

それ以外にもエンジニアに特化した転職エージェントは増えてきている様ですが、ギークリーやワークポートは個人的には量によりすぎている印象が強いのであまりおすすめはしていません。エン・ジャパンが最近エンジニアに強くなってきている印象があり、個人的にはあまり情報がないですが、昔ながらの老舗企業ではあるので登録してみるのはありかなぁと思います。(知り合いが何人かいますがいずれもいい人な印象)

まとめ

ということで、つらつらと書いてみましたら今までの記事の中でも最長の記事となってしまったので、読み手の方々としてはお疲れのことかと思います。毎度ながらここまでご精読頂き本当に有難うございます。

さて、最終的なまとめとしてはこんな感じでしょうか。

  1. 転職エージェントは一情報として登録してみても良いかも
  2. エージェントは担当者次第なので見極めは必要
  3. 未経験の場合でも親身に対応してくれる
  4. ニーズに合わせて登録するエージェントは変える

エージェントだった自分の意見としても「エージェントは上手く使ってなんぼ」だと思っていますので、是非今回の内容を参考にして頂ければと思います。ちなみにキャリアの相談程度であれば私も乗ることは可能なので、興味がある方はTwitter経由かコメント欄でお気軽にご連絡頂ければと思います!

ご精読ありがとうございました!