営業職の俺がエンジニアになる〜群馬Web化計画編〜

2017年に未経験からエンジニアに転職をした私が群馬でイノベーションを起こすまでの備忘録です。

石を投げた少年を救うには?

今日、小学校3年生の子供が新居に石を投げつける、という騒動が起きて家の壁がほんの僅かに欠けた。

これ自体は、保険でどうにかなるし、結局向こうの親御さんが謝罪をしてくれてかつ弁償をしてくれるということで丸く収まったのだが、微妙にモヤッたことがあったのでブログに書こうと思う。

犯行現場での話

私は直接犯行現場に居合わせたわけでなく、妻に呼び出されてその男の子と対面をしたわけなのだが、僕はその子を叱ろうとしなかった。

理由は2つあって、1つは既に妻がその子にしっかりと叱りつけてくれていたからだった。1人の子供に大人2人で「あーだこーだ」言うのが正直イヤだったから。

そしてもう1つが、「自分が叱りつけることで解決するかどうかがわからなかった」ためだった。 そもそも怒りがこみ上げているわけでもないので、感情を引き出して叱ることが出来なかったのもあるが、その理由がおそらくこれである。 要は「怒りに任せて叱りつけたところで根本的な解決にはならない」だろうと無意識のウチに考えていたんだと思う。

その上で何を考えていたかというと「せっかくだしこの機会に叱らずに面白くこの子に学ばせる方法はないか?」ということが頭によぎっていて、もはや怒るどころの状態ではなかった。

ただ、その場では良い答えが見いだせずに、結果親御さんたちに報告する形で幕を閉じたのだが、仕事部屋に戻ってふと考えた時に「草むしりとか一緒にやってみたらどうだろう?」というしょうもない考えが浮かんだ。

悪いことをした罰と称して、ウチの草むしりを手伝ってもらい、手伝ってもらいながら心を近づけて、なぜやってしまったのか?を引き出し、もっと心を通わせて、困ったら助けてあげられる関係を築けたら面白いんじゃないか、と考えたのだ。

そんなんどうかね?と妻に言ってみたら鼻で笑われたのだが、正直ここまでは良かった。 この先で若干モヤった話につながる。

叱ることが常識となっている世の中

なぜモヤったのか?

それは、僕のアイデアの「草むしりをさせる」という部分だけが独り歩きし、妻の義父、義母の耳に入り「こういうときはしっかりと叱らなきゃダメ」という旨のアドバイスを貰ったからだ。

もっというと、自分が「甘いから叱れない」というような捉えられ方に湾曲しており、「いやいやそれは違うよ」と心のなかでつぶやいていた。 更には「叱らないとなめられる」、「ちゃんと叱らないとまたやる」、「そんな草むしりをさせたら逆に訴えられる」といった話まで飛び交っていた。

これに関しては根も葉もない話だし、叱ったところでまたやる子供だっているので、そんなことは誰も予見できない。

もちろん、本気で言ってないだろうし、そもそも「草むしり」の部分だけ独り歩きしていて、コンテキストが抜け落ちているのでそいういう話になっているのは重々承知ではあったが、大分モヤッた。

世の中的に子供が悪さをしたら叱る、というのは言われなくてもわかっている。それが大多数の考え方だろうし、別に間違っていないと思う。 ただ、別のアプローチ方法を考えた際に、あたかもそれが大間違いで、それをやったら全てが悪い方向に進むかのような言われ方をされたので、純粋にモヤッたのだ。

ここから見える世の中の縮図

でもこれって今回のようなケースでなくても起こりうる話だと思う。というかよくあるケースだ。何か新しいことをやろうとすると否定されるし叩かれる。 個人的には、こんな身近な環境でも起こりうるのか、と思いちょっとびっくりした。だから記事に書いた。

まぁ、でも別に妻ともこれを期に喧嘩をしたわけでもないし、妻の両親を嫌いになったわけでもなければ、いつも良くしてもらっているので、なんともない話なのだが、何より気になるのがその少年のことである。 個人的には一方的に叱りつけるというのは、若干問題を見過ごしていることになる気がいしている。なので色んな意味でその少年を救うことが出来ないだろうか?ということは今も考えている。

いずれにしても、ここ数日の内に外壁の修理の見積もりが出て、向こうの親御さんと話をする機会が生まれるだろう。 そんな時に「なんでこの子は石を投げたのか?」や「なんでうちの子はこんなことをしたのか?」と憶測だけで妄想を繰り広げるのではなく、しっかりとそのこと向き合って話をする姿勢を取るためにアイデアを考えようと思う。

これはおせっかいとも取られるかも知れないが、このど田舎の狭い村社会にて、徐々に失われていくご近所付き合いを少しでもつなぎとめることが出来るんじゃないかと感じている。 そのために「おせっかいおじさん」になることは正直厭わない。

この記事を読んで「こんなふうなアイデアはありかもよ?」という方がいれば是非コメントがほしい。少しでもその子の救いになればということで。